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「産業保健」という言葉に思うこと ( 6月: 高橋由紀子 相談員 )

 私には、日本に生まれ生活する者として、生きているうちにどうしてもそこに行き何か
を感じ掴みとって来なければ...出来れば多くの人にもそうして欲しいと思っている場所が
あります。広島、長崎、沖縄、そして2011年には福島が加わりました。人間の弱さ、誤り
からも何かを学び行動したいものです。
 さて、先月27日、オバマ米大統領は米国の現職大統領として初めて被爆地・広島を訪れ
「恐怖の論理にとらわれず、核兵器なき世界を追及する勇気を持たなければならない」と
述べました。"恐怖の論理"は、家庭や学校、職場など私たちのごく身近なところ、一人
ひとりの心の中にもあり、伝染しやすいものです。その論理の枠組みを解除する鍵はやは
り"勇気"...一人の人間として、また援助職に携わる者として何ができるか、今更ながら
考えさせられました。
 ところで、広島市の平和記念公園には一人のアメリカ人、1964年に広島市特別名誉市民
の称号を受けたノーマン・カズンズ氏の記念碑が建立されています。1949年に広島を訪れ、
ルポルタージュ「4年後のヒロシマ」を発表、原爆孤児や原爆乙女の救済のために多大な
尽力を捧げたジャーナリストであり作家です。
 カズンズ氏の名は知っておりましたが、先日、思いがけない場で彼の名前を聞くことに
なりました。日本産業衛生学会の福島県立医科大学の大平哲也先生の教育公演を聴講した
時のことです。笑いと疾病・健康との関連についての最初の報告がカズンズ氏自身の経験
報告であったそうです。強直性脊椎炎と診断されたカズンズ氏は、10分笑うと2時間痛み
が消失すること、発症にストレスが関与していたことに気づき、ストレス緩和の方法とし
て笑いを取り入れた治療を開始し、数か月後には職場に復帰できるまでに回復したそうで
す。大平先生は"笑い"は"感情ではなく行動"であると話しておられました。硬直した
心とからだに勇気は湧いてきませんので、まずは笑うことなのかもしれません。
 ...などと徒然に思いつつ、出来ることなら今年、じっくりと広島を訪れてみたいと感じ
ています。

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